入局をご希望の先生方へ

TRAINING PHYSICIAN 後期研修医募集

当講座は1967年に開設いたしました。開設以来、先取の気風を持った人材に恵まれ、
米国をはじめカナダ、オーストラリア、ヨーロッパなど世界各国で活躍する人材を育てて参りました。
脳血管障害や脳腫瘍、神経外傷だけでなく、脊椎脊髄疾患やてんかん、小児疾患など、
病を抱えている患者さんの不安を少しでも和らげ、そして最良の治療を提供することが我々の使命です。
また一つのspecialtyだけでなく、複数のspecialtyにおいても高いレベルの治療を行える、
いわゆるhybrid neurosurgeonの育成に力を注いでおります。

ご挨拶

脳神経外科医を目指す

脳神経外科は脳そのものはもちろん、
脊椎脊髄や末梢神経まで幅広くカバーする専門分野です。
慈恵医大脳神経外科では脳腫瘍や血管障害から脊髄外科、小児脳神経外科といった各分野のエキスパートが揃っており、専門医として患者さんから信頼されうる人間性と知識、技術を身につけることを目標にしています。

また国際的な視野を持ち、チャレンジ精神を持って臨床だけでなく研究開発に取り組む意欲を持った医師に育ってほしいと考えています。私たちの医局は旧態然とした教授が頂点に立って君臨する組織ではありません。医師として人間として活躍できるようサポートをする組織です。男女関わりなく脳神経外科医として自分の道を切り開いてゆく人材を募集しています。

主任教授

村山 雄一


研修プログラム概要

卒後2年間の初期臨床研修を終了後、卒後3年目から東京慈恵会医科大学脳神経外科の専門研修プログラムを開始します。卒後3年目からの4年間は基幹施設である附属病院(本院)と連携施設を中心に研修を行います。ここでの目標は脳神経外科医としての基本的知識や技術の習得と、卒後7年目での脳神経外科学会専門医の取得です。

豊富な研修施設

現在の専門研修プログラムでは、専門医取得にあたり脳血管障害、腫瘍、外傷、脊椎脊髄疾患、てんかん・機能性疾患、小児脳神経外科疾患などの幅広い知識と経験が必要となります。当医局には基幹施設だけでなく、多くの連携施設に各subspecialtyの指導医が在籍し、多くの症例数を有しています。そのため、当医局の専門研修プログラムで、基本的な開頭手術や動脈瘤のコイル塞栓術、脳血栓回収療法などの血管内治療、椎弓切除術や固定術といった脊椎脊髄手術など、専門医取得のための十分な知識や経験を得ることができます。
各施設とも非常にアットホームな雰囲気で、医師として、そして人として患者さんに接するための姿勢、脳神経外科医として新たな知識や経験を得ようとする探究心を学び、プライベートでも相談できる先輩や仲間を得ることができます。

充実した海外留学のチャンス

当医局では最新の手術技術や最先端の研究を学ぶために、積極的に国内外への留学もサポートしております。UCLAやMGHなどには常に留学生を派遣し、研究に励んでいただいております。またアメリカだけでなく、カナダやヨーロッパに留学して実際の手術に携わり、血管障害や頭蓋底腫瘍、脊椎脊髄疾患における手術のトレーニングを積んだスタッフも数多くおります。医局からも多くのチャンスを与えられるようにしておりますし、各自が希望する留学先を選んできた場合にも、それをサポートする体制を整えております。

自由なsubspecialty取得

専門医取得前後からは、それぞれに応じたsubspecialtyの研修や研究を始めていきます。各自の希望に合わせて自由にsubspecialtyを選ぶことができ、そして一つにこだわらず複数を学ぶことも可能です。また専門医習得後であれば、連携・関連施設以外の施設でもsubspecialty取得のために研修することが可能となります。また大学院や海外での研究やトレーニングを選択することも可能です。また、脳外科手術習得に必須な脳神経外科、頭蓋底解剖の深い理解のための解剖実習を年に2回行っており、若手専修医の頃からアドバンス手術のトレーニングができる環境も作っております。

主な連携・関連施設


東京慈恵会医科大学脳神経外科
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先輩からの声

鈴木智也

平成26年東京慈恵会医科大学卒

これまでの経験を踏まえて、これから脳神経外科医を志す方々に少しでも役に立てることができればと思い本文を寄稿します。他大学の医局の方との交流を通して感じた当医局の特色をお伝えします。

当科の村山教授の専門である脳血管内治療分野は当医局の強みであり、多くの脳血管内治療医が所属しています。関連施設で脳血管内治療ができない大学医局は多いのに対し、当医局の関連病院のほとんどに脳血管内治療医が所属しています。現代の脳神経外科治療の中心とも言える脳血管内治療を学ぶ機会に大変恵まれた環境と言えます。

脳神経外科は脳血管障害、脳腫瘍のみならず、小児、脊椎、血管内治療、内視鏡下手術など多くのsubspecialityに分けられます。当医局にはこれらの領域にエキスパートが揃っており、研修ではこれらの分野を早いうちから経験することができます。自分の適性・興味を強く持つ分野を早いうちから把握し、希望によっては優先的に経験を積むことも可能です。医局は自主性を重んじ、自ら行動することによって自分の将来像を形成することができます。

入局してみないとわからない部分もありますが、他大学の医局と比べ当医局は非常に柔軟性の高い医局のように感じます。他大学出身者も多く、専門分野もさまざまな領域をカバーしており、医局員は多様性に富んでいます。新しい先生方が当医局でやりたいことを見つけ、楽しみつつ、その分野で活躍してくれることを願います。

本間彩加

平成27年東京慈恵会医科大学卒

慈恵医大脳神経外科に入局して早いもので5年の月日がたち、昨年無事脳神経外科専門医も取得しました。この5年間の経験をもとに当医局の特色や雰囲気をお伝えしようと思います。

私は研修医の頃、脳梗塞に興味があり、近年は内科でもカテーテル治療をしているということもあり脳神経内科に入局するつもりでした。同じ神経ということで勉強のために1ヶ月だけ脳神経外科を選択しました。しかし実際研修するとカテーテル治療はもちろん、開頭の手術も楽しく、血管、腫瘍、脊髄、小児と疾患の幅も広く興味が尽きない分野だと感じました。脳神経外科はまだまだ女性医師が少ない科で、敷居が高いと感じていましたが、楽しそうに手術に参加する私の姿をみて、教授や医局員の先生が、実際入ってやってみたら?と声をかけてくださったのがきっかけで脳神経外科人生がはじまりました。

女性で大変ではないのかともよく聞かれますが、実際働いた経験としてはものすごく体力が必要ということはないと思っています。疾患の特性上、重症患者を受け持ったり、緊急手術があったりもありますが、常時それが続くわけではなく、また教授はプライベートも大事だという考え方であり、そのような雰囲気があることも当医局のいいところだと感じています。

研修施設の特色は施設ごとで様々ですが、どの施設も血管障害や脊髄の専門の先生がいるため、神経系のcommon diseaseの手術が一通り経験できるということ、また本院はすべての分野のスペシャリストがいるため、希少疾患の腫瘍や小児分野などのイメージもつきやすく専門医試験の勉強もスムーズだと感じました。

当医局は人柄も穏やかで丁寧に教えてくれる先生が多く、働きやすい環境だと思います。文章だけではなかなか伝わらないので脳神経外科の専攻を考えている先生は是非見学にいらしてください。

小島アリソン健次

平成29年東京慈恵会医科大学卒

慈恵医大脳神経外科の世界に飛び込み、早一年が経ちましたが、ここまでで私が感じた慈恵医大脳神経外科学講座の魅力をお伝えしようと思います。当科では、数ある関連施設で多くの先生先輩方から指導を受けるので、様々な視点で疾患・手術を学ぶことができます。主勤務先は勿論ですが、外勤先で他施設の医局員の先生と勤務することも多くあり、そういった場でも熱い指導を受けることができます。

私自身は東京慈恵会医科大学出身ですが、医局には他大学出身の医局員が大勢在籍しており、出身大学による派閥はありません。また海外留学経験者が非常に多く、海外留学へのサポートも厚いのも魅力の一つです。私自身、忙しいレジデント生活の中でUSMLE step2 CSの準備を進めていましたが、医局からのサポートを受けて合格をすることができECFMG certificationを取得することが出来ました。

脳神経外科医になるという道のりの上で、つらいこともありましたが(人間関係でのストレスは0です)、日々成長を実感し、本当に充実した研修生活を送らせていただいています。専攻する科を選んでいる先生、研修先を選んでいる先生、ぜひ一度見学にいらしてください。

黒岩秀

平成31年弘前大学卒

私は出身も大学も全くと言って良いほど慈恵医大に関わりはありませんが、慈恵医大脳神経外科に入局しました。その経緯など紹介させて頂き、入局を検討している先生方の参考にして頂ければ幸いです。

「脳神経外科」と聞くと、どんなイメージがあるでしょうか。扱う疾患の特性上、早急な対応を要する場面もあるため、背筋が伸びるような雰囲気をイメージする方も多いと思います。私が慈恵医大を選んだ理由はいくつかありますが、一番は「雰囲気の良さ」でした。切迫した緊急手術の時に気持ちにゆとりを持たせてくれたり、普段の業務の時でも気さくに相談に乗って下さったりする上級医の先生方が傍にいてくれることは忙しさが吹き飛ぶほど心強いと日々実感しています。また他大出身であることも当初は気にしていましたが、入局から今までその点で引け目を感じたことはありません。

加えて低侵襲を目指す現代の脳神経外科に求められる脳血管内治療分野を始め、直達手術、脳腫瘍のみならず、脊椎、小児、内視鏡下手術など多くのsubspecialityが学べる機会に恵まれているため、自身の適性を早期に見出し経験を積むことが可能です。専門医取得後も自主性を重んじ、国内外問わず留学や研究などを医局として柔軟にサポートしている点も当医局の強みであると感じます。

専攻する科を選んでいる先生、研修先を選んでいる先生、是非一度見学にいらしてください。私も先生方に少しでも心強いと感じてもらえる存在になれるよう、日々研鑽を積んでお待ちしています。


見学・説明会のお知らせ

当医局ではいつでも見学の受け入れも行っております。
また、医局説明会もwebを併用して行っておりますので、遠方の先生にもご参加いただきやすくなっております。いつでもお気軽にご相談ください。

現在、下記日程で
web説明会を予定しております。

日程 開催場所
第1回 2024年6月19日(水)18:00〜 医局およびweb上
第2回 2024年8月7日(水)18:00〜 医局およびweb上

ご興味のある方は下記までご連絡ください。