医局員活動報告

活動報告
2026年07月10日

第4回 慈恵医大脳神経外科 頭蓋底解剖実習を開催しました。

5月29-30日、第4回 慈恵医大脳神経外科 頭蓋底解剖実習を開催しました。
今回は学外および海外の先生方にもご参加いただき、2日間にわたり頭蓋底手術に必要な解剖理解と手術手技について、段階的にトレーニングを行いました。

1日目は、Anterior
clinoidectomyをテーマに、GRIDを応用した3Dシミュレーションを行いました。前床突起、内頚動脈周囲の解剖、骨削除のステップを確認しながら、頭蓋底の立体構造を視覚的に理解しました。
GRIDを用いることで、周辺解剖を含めた詳細な構造把握が可能となり、手術手順を共有しながら繰り返し学習することができます。
さらに、生体に近い質感を再現したマルチマテリアル3Dプリンターモデルを用いて、同様の手順で前床突起削除を行いました。器具操作、骨削除、剥離といった基本手技を実践的に確認し、cadaver実習前の準備として理解と安全性の向上を図りました。

2日目は、cadaver dissectionを行い、orbitozygomatic approach、anterior
clinoidectomy、cavernous sinus approach、mastoidectomy、anterior transpetrosal
approachなど、頭蓋底外科に必要なアプローチを実践的に学びました。
慈恵医大では、GRIDによるデジタルシミュレーション、3Dプリンターモデルを用いた手技シミュレーション、そしてcadaver
dissectionを組み合わせ、最終的な実臨床へつなげる段階的トレーニングに取り組んでいます。
頭蓋底領域の手術は高難度であり、実際に経験できる機会も限られています。そのため、cadaver
dissectionによる訓練は非常に重要ですが、その機会も決して多くありません。
私たちは、解剖理解、手術手順、器具操作を事前に反復してシミュレーションしたうえでcadaver
dissectionに臨むことで、より効果的かつ安全なスキルアップにつながると考えています。
本実習は解剖学教室の皆様の多大な尽力により開催することができました。ご協力いただきました、解剖学教室の皆様には深く感謝を申しあげます。
ご参加いただいた先生方、ならびに本セミナーの開催にご協力いただいた皆様にも心より感謝申し上げます。
今後も、若手脳神経外科医の教育と、安全で質の高い頭蓋底手術の実践につながるトレーニングを継続していきたいと思います。


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