医局員活動報告

活動報告
2026年06月13日

未破裂脳動脈瘤破裂予測AIに関する研究がメディア掲載されました

未破裂脳動脈瘤の「本当に危険な動脈瘤」を見極めるAI研究

このたび、東京慈恵会医科大学を中心とした研究グループが開発した未破裂脳動脈瘤の破裂リスク予測AI(POLARIS)が、読売新聞をはじめとする各種メディアで取り上げられました。さらに研究成果は、国際的な医学誌であるJAMA Network Openに掲載され、国内外から注目を集めています。

未破裂脳動脈瘤の治療で最も難しいこと

未破裂脳動脈瘤は決して珍しい病気ではありません。しかし、すべての動脈瘤が破裂するわけではなく、一生破裂せずに経過するものも多く存在します。
一方で、「小さいから安全」と考えられていた10mm未満の動脈瘤でも破裂することがあり、「どの患者さんに治療を勧めるべきか」という判断は脳神経外科医にとって大きな課題でした。

AIが破裂リスクをより正確に予測

従来はPHASESスコアやUCASスコアといった評価法を用いて破裂リスクを推定してきました。
今回開発されたAIモデルは、患者さんの臨床情報に加えて、動脈瘤の形状や画像情報など多くの因子を解析し、将来的な破裂リスクを予測します。11,000個以上の未破裂脳動脈瘤データを用いて開発・検証され、従来のPHASESスコアやUCASスコアを上回る予測精度を示しました。特に10mm未満の小さな動脈瘤においても高い予測性能が確認されています。

私たちが目指す医療

脳動脈瘤の治療には、開頭クリッピング術やカテーテル治療などの有効な方法があります。しかし、治療には一定のリスクも伴います。
そのため私たちは、
「本当に破裂する危険性が高い動脈瘤を見極め、必要な患者さんに適切な治療を行う」
ことを大切にしています。
今回のAI研究は、その判断をより科学的にサポートし、患者さん一人ひとりに合わせた治療方針の決定に役立つ可能性があります。
手術を受けるべきか悩まれている方へ
「未破裂脳動脈瘤が見つかったが治療すべきか分からない」
「経過観察と言われたが本当に大丈夫か不安」
「他院で治療を勧められたが迷っている」
「セカンドオピニオンを受けたい」
このような方はお気軽にご相談ください。
当院では、最新の医学的知見や画像評価に基づき、患者さんごとの破裂リスクと治療リスクを総合的に検討し、最適な治療方針をご提案いたします。
未破裂脳動脈瘤でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

※参考文献
Fujimura S, et al. Development and Validation of a Prediction Model for Intracranial Aneurysm Rupture Risk. JAMA Network Open. 2025.

※関連報道
読売新聞、Medical Tribuneほか各種メディア掲載。
https://medical-tribune.co.jp/news/articles/?blogid=7&entryid=570370&utm_source=chatgpt.com


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