脳血管障害

急性虚血性脳血管障害(脳梗塞)

脳梗塞

脳の血管(動脈)の狭窄や閉塞が原因で脳の活動に必要な栄養や酸素を供給することができず、脳組織が壊死に陥る病気です。早急な治療によって後遺症を防ぐことができます。

脳神経内科とのチーム医療

当院の脳神経内科には急性期脳梗塞の治療に特化した脳卒中チームが存在し、当センターと連携して迅速かつ最大限の治療に努めています。

救急室から治療までの流れ

脳梗塞の治療効果に最も影響を与えるのは“症状が出現してから治療までの時間”です。この時間が短ければ短いほど治療の効果が期待できます。
発症時間から4時間30分以内であれば、tPA(組織プラスミノーゲン活性化因子)を用いた血栓溶解療法を行うことができます。
また、MRIなどの画像検査で比較的大型の血管が閉塞している場合は血栓溶解療法の効果が期待できないこともあり、カテーテルによる血栓回収術を行います。

カテーテル治療に関してはこちら

脳血管内治療センター

治療後の経過について

治療により速やかに症状が改善する患者さんの経過は比較的良好です。脳梗塞を引き起こした原因の検索を行い、脳梗塞の再発予防を行っていきます。
治療の効果が乏しく、広範囲に脳梗塞が完成してしまった患者さんは、脳梗塞を起こした脳は腫れる(脳浮腫)ため急性期に集中治療が必要となります。また、早期よりリハビリテーションを開始して、失った機能の回復を目指します。

脳卒中の発症からできるだけ早い時期に集中したリハビリテーションを行うことが社会復帰に大きく貢献します。当院では都内30箇所の回復期リハビリテーション病院、また9箇所の関連病院とのネットワークを構築しており、治療後は速やかに回復期リハビリテーション病院へ移行することで社会復帰に向けて最大限の環境整備を行います。


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