てんかん・機能性疾患

舌咽神経痛

舌咽神経痛

ものを飲み込んだりすると、喉の奥から耳にかけて電気が走ったような痛みが出ます。非常に珍しい疾患なので、正確な診断をつけられる医師が少ないのが現状です。
脳神経外科の専門医であっても、なかなか実際の症例を経験したり手術を見たことがある医師は多くありません。

原因

舌咽神経という喉の奥、声帯(これは迷走神経支配ですが)の感覚を司る神経に血管がぶつかり、神経を刺激してしまうことで異常な痛みが誘発されます。

治療

根本的な治療方法は手術です。神経にぶつかっている血管を剥がし、再び血管がぶつからないように動かして固定します。

微小血管減圧術

薬物療法

三叉神経痛の薬物治療と同様に、カルバマゼピンという抗けいれん薬を飲みことで痛みを沈静化させます。また、リリカ、タリージェという神経痛を取るお薬でコントロールします。これらの薬は副作用があり、眠気やふらつきが出ることがしばしばあります。またステーブンスジョンソン症候群という非常に重篤な副作用が出ることがあるので、注意が必要です。妊娠を考える方はこういったお薬は勧められません。

手術以外の治療方法

放射線治療や高周波治療などを行った実績は今まで報告されていないため、これらの治療方法は確定されていません。


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