神経外傷・スポーツ頭部外傷

慢性外傷性脳症

頭部へ繰り返し外力が加わることで脳が損傷され、脳細胞が変性し認知症などの症状を引き起こしています状態です。脳振盪は基本的に一過性であり症状は完全に回復しますが、これが繰り返し生じることにより徐々に脳へのダメージが蓄積し、慢性外傷性脳症に至ってしまう可能性があります。そのためボクシングや柔道、サッカー、ラグビーなどのコンタクトスポーツでは、しっかりと脳振盪を予防し、また脳振盪を受傷しても十分に脳を回復させてダメージを残さないようにすることが重要となります。

慢性外傷性脳症

軽微な頭部外傷を繰り返し受け続けることによって、数年から数十年経って症状が現れると言われています。症状はとしては慢性的な頭痛や平衡感覚障害、抑うつ傾向や性格の変化、短期記憶障害や認知症、体のふるえなどがあります。若年性アルツハイマー病やパーキンソン病との区別が困難な場合もあります。

症状

現時点では特別な治療方法は存在しません。タウ蛋白と呼ばれるタンパク質が過剰に脳細胞へ蓄積することが原因と考えられておりますが、現在のところ有効な治療法は確立されておりません。そのため、繰り返し脳にダメージを与えないようにして予防を図ることが大切です。

治療


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