小児脳神経外科

脊髄脂肪腫

脊髄脂肪腫

脊髄背側や尾側、脊髄終糸に脂肪腫ができる病気で発生頻度は4000人に1人くらいです。お尻の割れ目の歪みや皮膚陥凹、膨隆、発毛、血管腫などがみられる場合もあります。 直腸肛門奇形を合併することがあります。

症状

脂肪腫の位置や大きさにもよりますが足の変形(尖足)や運動機能の障害(転びやすい、歩きづらさ)、下肢のしびれなど足に関連した症状がみられます。また、尿もれや頻尿、便秘などの症状が出ることもあります。診断にはMRI検査が必要です。

治療

診断にはMRI検査が必要です。
脊髄脂肪腫によって足の症状や排尿障害などがみられる場合は進行を予防する目的で手術が必要になります。そのような症状がなくても予防的に手術を行う場合もあります。 手術は脂肪腫摘出、脊髄係留解除術を行います。当院では神経機能を温存する目的で手術中の神経モニタリングを行っています。


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